発生から1週間、行方不明の10人はいま…続く懸命の捜索

 21日で発生から1週間となる岩手・宮城内陸地震。栗駒山周辺で10人の行方がいまだに分からない。

 宿泊客の朝食を出し終えた旅館従業員、渓流釣りや山菜採りを楽しんでいた夫婦ら……。晴天のあの土曜の朝から一変し、被災地は梅雨入りしている。山肌がむき出しになり、道路も寸断された土砂まみれの現場で、懸命の捜索が続いている。

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 宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の従業員佐藤幸雄さん(62)(栗原市)は10年ほど前、「故郷で働きたい」と東京の会社を辞め、旅館で働き始めた。

 市内にある弟の熊谷正勝さん(56)の自宅で一緒に酒を飲むことも多く、地震前日の13日には、姉(70)が経営するたばこ店を訪れ、煮物と漬物を受け取ったという。熊谷さんは20日、ヘリで現地入りし、現場のすさまじさに圧倒された。「兄と過ごした時間を思い出すと涙が出る。早く出てきて」。熊谷さんは祈り続ける。

 佐藤さんの同僚、高橋恵子さん(55)(同)は、生命保険外交員として娘2人を育て上げ、2年前から旅館に勤めていた。同僚の女性(57)との会話は、もっぱら孫のことだったという。

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 仙台市泉区の森正弘さん(61)、洋子さん(58)夫婦は、つり橋から転落したとみられる。「誰にも助けを求められずにいると思うとかわいそう」。正弘さんの姉(65)は涙が止まらない。正弘さんが不動産会社を定年退職後、帰郷。夫婦にとって、温泉巡りや山歩きが何よりの楽しみだった。

 山形県金山町の高橋伸好さん(56)、美也子さん(50)も、評判のおしどり夫婦。伸好さんは「雪かきを手伝ってくれる優しい人」、美也子さんも近所の人気者。近所の女性は「バレー大会の助っ人をお願いしようと思っているのに……」と話した。タケノコ採りで栗駒山周辺にいたとみられている。

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 宮城県七ヶ浜町の鹿野(かの)隆さん(54)と会社の同僚で同町、池端桂一さん(44)の2人は釣り仲間。栗原市の菅原孝治さん(50)と宮城県大崎市の佐々木樹一(きいち)さん(55)も、1人で釣りに来ていた。

 鹿野さんは鉢植えで玄関を飾るのが趣味。池端さんは息子や娘とキャンプをする家族思いの父親だ。菅原さんは、地域の花見などを盛り上げるムードメーカー。近所の主婦(45)は「2人の子供の気持ちを思うと……」と言葉を詰まらせた。佐々木さんは市職員。上司で市民課長の大場功さん(55)は「部下の信頼も厚い」と話す。妻(52)は「無事を祈っています」と目を潤ませた。
(読売新聞)

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逆にいいかも。
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